CADオペレータとは CAD Operator

e-CADキャリアラボに学ぶ

e-CADキャリアラボに学ぶ 電気設備CADオペレータとは

電気設備のCADオペレータと言っても何をどうするのかイメージするのは難しいですよね。
素人の私にちょっとやそっとでは電気設備の図面を書けるようになるとは思えないという方も多いのではないでしょうか?
でも、大丈夫!なぜ、大丈夫なのか、CADって何?というところから、私たちがCADオペレータという職をお勧めする理由までをお話させていただきたいと思います。


1. CADとは?

CADとは、「Computer Aided Design」の略で、図面を書くことのできるソフトです。
昔は手書きで書いていたのですが、建設業界では1980年代の後半くらいから導入され始めました。
建設業界ではと記しましたが、図面というものはあらゆる業界に存在し、使用するCADも業界や図面によって違ってきます。

例えば、アパレル業界では洋服の型紙やデザイン(アパレルCAD)、製造業界では製造する機械機器(機械CAD)など。

建設業界の中も土木(土木CAD)、建築(建築CAD)、設備(設備CAD)に分けられます。
また設備はさらに空調・衛生・電気の3つに分けられ、e-CADキャリアラボでは建築業界の設備の一つである電気設備の図面を、設備CADを使用して学びます。


よく混同される図面に「電気図面」があり、言葉は似ていますが、非なるものでこちらは「電子業界」の電気図面で、基盤用や回路用CADで作図されます。

このようにCADを使っている業界は多岐にわたり、CADの種類も違うことから、何のCADオペレータになるのか(業種)を定めてCADを習得することが就職する際に有利になります。
CADにはAUTOCADやJWCADのような汎用CAD(専門CADでない)もあり、多くのCADスクールはこの汎用CADの講座になり、建築や機械の図面での講座が多くみられます。
※汎用CADとはどんな業界でも対応できるが、基本的なコマンドしかないため、作図に時間がかかる。
そのため電気設備業界ではTFASが主流。

電気設備図面について詳しくはこちら →「電気設備の図面とは」


2. 電気設備図面は誰が書く?

これまでCADが図面を書くソフトであること、e-CADキャリアラボでは建設業界の電気設備の図面を学ぶことをお話しましたが、電気設備図面をCADオペレータが全部書くのかというと、それは違います。
電気設備の図面は国家資格(電気工事施工管理技士など)を有する専門家が図面を作成することになっていて、本来はこの専門家たちが図面を書くためにあるのが電気設備CADなのです。

ではCADオペレータが活躍する場はどこになるのかですが、それは上記にあげた専門家との分業(範囲を決めて手分けすること)により、活躍する場が生まれます。
なぜ分業する必要があるのかというと…

  • 作図に時間がかかる
  • 価値あるCADデータを作るために、煩雑なデータ構築の工夫が必要
  • 修正が頻繁に発生する
  • 図面の枚数が多い

など図面作成にともなう作業負担が大きいことから、専門家がすべての作業を行うのではなく、

図面の中身を考える→専門家
専門家が考える内容をCADデータ化する→CADオペレータ

という分業の形が生まれました。


3. CADオペレータの役割と能力

CADオペレータの仕事内容としては、当然ながらCADで図面を書くことですが、役割としては、専門家のアシストになり、CADオペレータの技術スキル次第でアシストのレベルが変わってきます。
簡単にそのレベルを表すと

  • 初級
    専門家に全部手書きで書いてもらい、それをCAD図面化する
    =単純に写す作業
  • 中級
    専門家から提示された資料を参考にCAD図面を作成する
    =参考資料を模倣しながら、指示内容を考えてアレンジ
  • 上級
    専門家から口頭で図面の内容を聞き、CAD図面を作成する
    =口頭の説明で専門家の頭の中にある図面イメージを表現

となり、CAD操作の能力ではなく、経験値から得られる専門知識と思考能力がレベルの差となってきますが、最初は難しい専門知識がなくても大丈夫で、経験と共に知識も増えていくような形になります。

また職場環境にもよりますが、分業という特性からコミュニケーションスキルなどヒューマンスキルも重要です。


4. CADオペレータの適性とキャリアチェンジ

それではCADオペレータに必要な適性は何かと言いますと、理系の頭脳でも、PCスキルでもなく、

  • コツコツ積み上げ、形にしていくことに楽しみを見いだせる
  • より良いパフォーマンスができるよう、考えて行動できる
  • 誰かの役にたつことに、喜びを感じられる

というようなことになり、他の職業で活躍されている方もお持ちの適性になります。

そして、この業界はe-CADキャリアラボが初の実務スクールとなり、実務について教えてくれる機関がないため、電気設備CADオペレータはみんな最初は素人です。
何もできないところからのスタートが通常のため、誰でも、電気設備CADオペレータにキャリアチェンジが可能なのです。

事務経験、販売経験、営業経験。
今までの貴女のキャリアで培ったヒューマンスキルや思考能力が電気設備CADオペレータでも生きてきます。


4. CADオペレータをお勧めするポイント

最後に、なぜCADオペレータにキャリアチェンジをお勧めするのか?です

1つは手に職をつけたいと思われている方にとって、比較的習得しやすい技術であり、先に述べたようにキャリアチェンジしやすいこと。

2つ目は、人材不足により、需要が高いこと。
特に中級以上のスキル、ヒューマンスキルの高い人材は稀少です。
そして、2024年から建設業界にも、働き方改革がスタートし、専門家達の労働時間が制限されるため更に、CADオペレータのアシスト力が期待されます。

3つ目は、一般的な事務職より収入は高く見込まれること。
専門性の高い仕事になりますので、だれでもできる事務職より、人件費は高く設定されています。

4つ目は、楽しみを感じられる仕事であること。これは人の価値観ですので、ひとそれぞれ違うものではありますが、自分の書いた図面が、建物として形になり、誰かの生活の中にあるというのは、多くのCADオペレータにとっての楽しみにつながっています。
想像してみてください。
貴女の書いた図面で職人さんが工事を行い、病院や、学校や商業施設や、オフィスビルが出来上がっていくのです。
ワクワクしませんか?

5つ目に、女性の事務系仕事は、今後AIによって淘汰されようとしているという現実です。
CADオペレータも、初級レベルの仕事はAIが取って変わるかもしれません。
しかし、先にも述べたようにCADオペレータの役割は、CAD操作だけでなく、打合せや調整、段取りなど人間でなければ出来ない事も多く含まれています。
今後も、そのヒューマンスキルを必要とする部分において、CADオペレータの活躍は期待されているのです。

このように、将来性と需要の安定、そして、キャリアチェンジのしやすさの観点から、電気設備CADオペレータという職をお勧めしています。